ロープワーク

 
 登山に限らず、災害時、日常生活、キャンプ、イベント等の様々な場所で使えるロープワークを紹介します。

 ロープは太さや材質、構造によって強度が違うので用途に合ったロープの選定が必要です。また、結び方によって強度が50%以下に低下することがあるので、落下する危険性がある用途では安全率を考慮する必要があります。

※このロープワークでは代表的な呼び方で説明しています。また、ヒッチ、ノット、ベンドは正確にはそれぞれの意味がありますが、一般的な呼び方になっているものはそのまま表記しています。


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クローブヒッチ
 見た目はシンプルですが、実際にやると間違えやすい結び方です。締めれば緩みにくく、解きやすいため便利な結びです。
 立ち木やパイプに結ぶ方法と、あらかじめループを作り、カラビナや棒の先端に掛けるやり方があります。


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フィギュアエイト ノット
 単体で使用することはほとんどありませんが、他のエイトノットの基本となります。通す位置を間違えると8の字にならないので、ロープの前後をよく確認します。

フィギュアエイト オン ア バイト
 「バイト」は湾曲した部分という意味で、ロープを折り返した状態を表します。出来上がったループをカラビナに掛けたりして使います。

フィギュアエイト フォロー スルー
 主にカラビナを使用しないでハーネスに直接通して結ぶ時に使います。立ち木やパイプ等、あらかじめループにすると結べない時にも使います。


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ダブル オーバーハンド ノット
 主にクローブヒッチ、フィギュアエイトノット等の緩み防止で端末を処理する時に使います。同じ結びでロープ同士を結ぶと「ダブル フィッシャーマンズ ノット」になります。


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スクウェア ノット(スリング同士のつなぎ方)
 本来のスクウェアノットは「本結び」ですが、ここではスリング2本をつないで延長する場合に結び目がスクウェアノットになるやり方を説明します。
 


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シートベンド
 スリングで簡易ハーネスを作る時に、簡単に固定できる結び方です。太さに差があるロープ同士を結ぶ時にも使います。